「書泉と、10冊 第2シーズン」第6弾は、『ノルマン騎士の地中海興亡史』と『フランス中世史夜話』を同時復刊。
「中世への旅」シリーズの大ヒットから始まった、「書泉と、10冊」。この企画は、過去に出版された書籍で既に在庫がなく手に入りにくい名作を、株式会社書泉と出版社のみなさま、著者のみなさまに協力いただき重版・復刊してお届けしていくものです。
その「書泉と、10冊 第2シーズン」もいよいよ折り返し地点に到達致しました!これも出版社のみなさま、著者のみなさま、そしてお買い上げ頂いているみなさまのお陰です。
今回節目となる第6弾として、「中世の旅 騎士と城」「中世の旅 都市と庶民」「中世の旅 農民戦争と傭兵」「鉄腕ゲッツ行状記」そして「中世のパン」の5作品を、当企画にて累計32,000冊以上販売した 書泉とご縁の深い白水社から『ノルマン騎士の地中海興亡史』(山辺規子:著)と『フランス中世史夜話』 (渡邊昌美:著)を同時復刊致します。
選書は皆様おなじみの甲冑を着る書店員書泉グランデの大内学。みなさまの想像を超えた新たな中世への旅をご堪能して下さい。
また今回、有償特典として『ノルマン騎士の地中海興亡史』には地中海で広く使われていた山羊皮羊皮紙を、『フランス中世史夜話』にはヨーロッパ各地で使われていた羊皮紙を、それぞれ書泉・芳林堂書店限定のセットにして販売も致します。
今回有償特典にそれぞれお付けする羊皮紙は、実際に使用する事が出来る優れもの!
普段馴染みのない羊皮紙を手にする良い機会でもあります。
数量限定の商品になります。この機会に是非とも有償特典版もご購入ください。
羊皮紙とは何なのでしょうか。羊皮「紙」というくらいだから紙なのかというと、紙ではなく答えは「皮」になります。「羊皮紙」ではなくて、「羊皮」と書くべきなのかもしれません。おおまかに言うと、羊皮紙とは、「毛を剝いだ動物の皮を木枠に張って限界まで伸ばし、表面をナイフで削って薄くして乾燥させたシート状のもの」です。植物繊維をからませた「紙」とは根本的に異なります。古代から欧州では記録用として使われており、今回は有償特典として数量限定で、羊と山羊のものをはがきサイズでご用意いたしました。
※個体により差異があることをご了承ください。
『ノルマン騎士の地中海興亡史』
ライトノベルか時代小説かという、下級ノルマン人騎士の成り上がりの物語。オードヴィル家のロベール・ギスカールは、1047年に5人の騎士と30人の従者を連れただけでノルマンディーを出てイタリアのロンバルディアへ。やがて伯爵となり、弟のロジェ達と共にカラブリア、シチリア等の諸都市を征服してゆく…一族は南イタリアに根をはり、東ローマ帝国と戦い(アレクシアス1世コムネノス、アンナ・コムネナの父親です!)、息子のボエモンは十字軍にも参加しアンティオキア公国を打ち建てます。発売当時、これを読んだとき壮大な世界史の魅力にハマり、欧州の古代~中世史の、私のこの類の本を集めるきっかけになりました。この企画によって皆様にこの感動が伝わりますように!
『フランス中世史夜話』
中世フランスを中心に説話を年代記順に集めた本書。この初版を買ったのは中学生の時分でしたが、デカメロンのようなカンタベリ物語のような、それよりはもっと魅力的な読み物と感じました。なぜなら内容は当時持っていた中世ヨーロッパのイメージを表すような、騎士道、修道士、異端、紋章、亡霊などだったからです。短い説話というのもちょっとした時間に中世の雰囲気を感じ、ひたれるよい本です。これをもとに様々な想像が膨らむと思います!
昨今、さまざまなネットサービスで過去に出版され、探しても見つからない数々の本が法外な値段で取引されています。
「欲しい人が払える分の値段を払う」ということは一見、今の世の中の「当たり前」に見えますが、
私たちは「そうではない」と考えます。
ファンの方が熱望するあの名作、私たちも是非お勧めしたいあの名著を
「適切な価格」でお届けすることに私たちは挑戦していきます。
そして、それは私たち“本屋”だけでは実現できません。
著者の方々、出版社のみなさま、ファンのみなさま、など
ご縁のある方と協力しながら、少しずつでもこの挑戦をカタチにしていけると信じています。
この企画を「書泉と、10冊」という名前にしました。
「書泉と、ご縁ある方で世に送り出す10冊」という願いを込めての企画タイトルです。
まずは、10冊。この企画で改めておススメしたい本を2023年8月よりお届けしています。