『匣の中の失楽』の著者・竹本健治、幻の変格SF長編『連星ルギイの胆汁』がついに刊行!
伝説のホラーSF『腐蝕の惑星』と完全収録の一冊を泡影社より、書泉・芳林堂書店限定で発売。

『匣の中の失楽』『涙香迷宮』の竹本健治さんが1980年代に放ち、いまなお語り継がれるホラーSF『腐蝕の惑星』。その姉妹篇として書かれながら、長らく刊行されることのなかった幻の長編『連星ルギイの胆汁』が、ついに刊行されます。

腐蝕の惑星/
連星ルギイの胆汁

著者:竹本健治

惑星アンシャンティ。航宙士をめざす17歳の少女ティナの周囲から、街が、人が、記憶が、少しずつ消えていく——。1986年発表の『腐蝕の惑星』は、ミステリの奇書『匣の中の失楽』で破格のデビューを飾った竹本健治さんが、80年代にSF・ホラーへと越境した時期の到達点であり、のちに角川ホラー文庫版『腐蝕』としても読み継がれてきたカルト的名作です。 そしてもう一篇、百二十年の冬眠から目覚めた謎の女が、辺境の星を渡り歩き、やがて世界の仕組みを司る存在と対峙する——『連星ルギイの胆汁』。本作の存在は一部の作家・読者のあいだで語られながら、これまで単行本として世に出ることはありませんでした。 この2作を同時に収録することこそが、本書最大の企図です。 片方だけでは見えず、両方を読み通したときにはじめて起動する仕掛けが、この一冊には仕込まれています。 腐蝕する世界。胆汁の海。羽化する肉体。竜樹が説く「空」の思想。 二篇が交わるとき、「存在」と「認識」が歪む――哲学的根源を問う異形の長編。 世界は4度、崩壊する——。

書泉・芳林堂書店は泡影社 とともに、この2作を一冊に完全収録したSF長編『腐蝕の惑星/連星ルギイの胆汁』を復刊いたします。
先行発売予約受付は2026年9月11日(金)12:00より開始。
発売日は2026年10月13日(火)を予定しています。
装画にヨコイジュウさん、装丁に川名潤さんを迎え、透明素材のスリーブケースには
バリアグリッドアニメーション(スキャニメーション)を採用。
日本初の「表紙が動く小説」として、内容と造本の両方で「崩壊」を体感する一冊です。

発表のあてもないまま、ただひたすら思いきり変な話を書き散らしていた三十代初頭のあの頃。
そんななかで、いちおうなりとも完成に漕ぎつけのが『連星ルギイの胆汁』だった。
ただ、これがあまりにも変な話なので、分かりやすい前日譚をということで書いたのが『腐蝕の惑星』である。

しかし結局ほぼ封印したままになっていた『ルギイ』が、
こうして四十年ぶりに世に出ることになったのは、その経緯をつくづく振り返ってみるだに感慨深い。

内容と装丁、両方が合わさった奇想の一冊。唯一無二の竹本先生の世界観を表現するお手伝いができていれば幸いです。

「80年代SFのかっこよさを、令和版にブラッシュアップする」というリクエストで、最初はどう表現するか少し困惑しましたが、
普段とは違うスタイルに挑戦できてとても楽しく制作できました。
試行錯誤する中で新しい表現や考え方を学ぶことができ、作家としても成長できたと感じています。
自分にとっても、とても刺激的で良い経験になりました。

新旧の技術を融合させ、本編に違わぬ異形の物体を具現化できた。現物を手にするのがここまで楽しみなのはいつ以来だろう。

書泉・芳林堂書店にて予約・先行発売となります。
限定の書き下ろし短編収録小冊子「プロクルステスの寝台」付の有償特典版をご用意し、
『腐蝕の惑星/連星ルギイの胆汁』は全て竹本健治さんのサイン入りとなります。

商品情報

タイトル

腐蝕の惑星/連星ルギイの胆汁

著者

竹本健治

判型

四六判変形(透明スリーブつき)

ページ数

376頁

販売価格(税込)

《通常版》:4,950円
《有償特典版》:6,050円

発売日

2026年10月中旬頃予定

ISBN

978-4-9913781-2-6

有償特典情報

書泉・芳林堂書店限定
有償特典小冊子
「プロクルステスの寝台」
税込1,100円(本体価格1,000円)

9月11日 12時より予約受付開始!

『書泉と、10冊』『芳林堂書店と、10冊』について

昨今、さまざまなネットサービスで過去に出版され、探しても見つからない数々の本が法外な値段で取引されています。
「欲しい人が払える分の値段を払う」ということは一見、今の世の中の「当たり前」に見えますが、
私たちは「そうではない」と考えます。


ファンの方が熱望するあの名作、私たちも是非お勧めしたいあの名著を
「適切な価格」でお届けすることに私たちは挑戦していきます。

そして、それは私たち“本屋”だけでは実現できません。
著者の方々、出版社のみなさま、ファンのみなさま、など
ご縁のある方と協力しながら、少しずつでもこの挑戦をカタチにしていけると信じています。

この企画を「書泉と、10冊」という名前にしました。
「書泉と、ご縁ある方で世に送り出す10冊」という願いを込めての企画タイトルです。
まずは、10冊。この企画で改めておススメしたい本を2023年8月よりお届けしています。