「書泉と、10冊」「芳林堂書店と、10冊」の復刊企画でお馴染みの(株)書泉からの新たな復刊企画「Re文庫」! その第3弾は『中世の森の中で』(河出書房新社)を復刊。

過去に出版された名作をみなさまにお届けしている株式会社書泉が、大日本印刷(DNP)さんと既に在庫がなく手に入りにくい名作文庫を復刊させるコラボ企画「Re文庫」!
その第3弾は第2弾と同じ河出書房新社から『生活の世界歴史6 中世の森の中で』(堀米 庸三:編』を復刊してみなさまへお届けをいたします。

中世の森の中で

堀米 庸三:編

私たちの自然意識はどこから来たのか。ヨーロッパ固有文化の原点を十二世紀の生活に求めて、市民の一日、農民の一年、海に浮かぶ島のような城郭都市生活を通して、神と自然と人間の不思議な共存世界を描く。

中世ヨーロッパの生活史について。当時は騎士や城についての本は手に入りましたが、都市市民や農村の生活についての本はあまり見受けられず、また我々日本人も華やかな宮廷や勇壮な騎士たちの日常には目をむけましたが庶民の生活にあまり興味がなかったようでした。

そんななか本書は貴重な1冊であり、愛すべき逸品でした。70年代に初版が上梓された古い本ですが、ぜひ当時の考え方、見方と中世ヨーロッパについて研究の進んだ現代の本と読み比べていただければと思います。

またイラストレーターのゆづか正成さん描き下ろしのアクリルスタンドを、有償特典として数量限定にて販売いたします。
中世をイメージしたデザインになっておりますので、この機会に是非お買い求めください。

「生活の様相から時代像へせまり、そこから新しい世界史像を描こうとする」画期的な歴史シリーズとして、『生活の世界歴史』全10巻は刊行されました。歴史学は日々更新されますが、当時最高の執筆陣によって紡がれた本シリーズは、今でもその面白さや新たな視野が色褪せることなく、読み継がれるべき歴史書の古典です。中でも人気の1冊『中世の森の中で』がこうして復刊され新たな読者に届けられる機会を、心より嬉しくありがたく思います。

森を海にたとえ、孤島を前提に紡がれる歴史感の縦糸と宗教という横糸。この一大タペストリーが、中世を定義づけました。中世の生活史を大づかみする入門書として最適です。かつ近年の研究書と読み比べてその研究の進捗を実感してほしい。著者、木村尚三郎の訥々としたユーモアあふれるエスプリは最高で、読み物としても逸品です。

「もう一度あの本を読者に届けたい!」、書店員の目利きの力で、名作を再び流通させたいという想いでスタートした「Re文庫」。書泉さんとのコラボも好評にて、早くも第3弾を迎えることができました。
「中世といえば書泉」の選書力が素晴らしく、今回も新たな発見のある一冊を選んでいただきました。
本作は描かれることの少ない中世の城郭都市の市民や農民の暮らしを記しており、神秘的な魅惑が溢れる中世の異世界感を味わうことができます。歴史やファンタジーが好きな方におすすめの一冊となっております。

商品情報

タイトル

生活の世界歴史6 中世の森の中で

著者

堀米 庸三:編

判型

文庫

ページ数

376頁

販売価格(税込)

《通常版》:2,200円
《有償特典版》:3,300円

発売日

2026年1月下旬

有償特典情報

アクリルスタンド

11月20日 12時より予約受付開始!

Re文庫とは“まだ売れる”と目利きした本を、
書店員の力でもういちど市場に流通させる。

書店自らが“作る”商品として、協力出版社の品切重版未定商品の中から書店員が選んだ「売りたい本」を、限定商品として販売します。DNPが2025年5月から展開する取り組みです。限定商品は「Re文庫」と名付け、“オリジナルブランド”として展開します。

書店員の「この本を読者へ届けたい」という想いを「Re文庫」に込めて、特別な読書体験をお届けできればと願って生まれた企画です。