白水社の「中世ヨーロッパ」本の復刊を敢行いたします!

 中世ヨーロッパの主食である、パンのすべてが語られた『中世のパン』を、「書泉と、10冊 第2シーズン」の第1弾として2月上旬に発売!!

『中世のパン』

フランソワーズ・デポルト (著)
見崎恵子 (翻訳)

概要:中世末期に小麦がパン麦としての地位を確立したことから始まり、麦を粉にする過程、パン作りの様子、パンの色や形や大きさなど、パンそのものに関する事柄はもちろん、都市におけるパン屋の成立とその実態などが実に詳しく描かれ、同時に「食」という面から中世をとらえています。読者は「かの悪名高い〈黒パン〉を食べていたと信じられてきた中世の人々が、むしろ柔らかくて美味しい白パンを食べていた」ことなどを知るのです。中世という時代そのものに歴史的な関心をいだいていなかった読者でも、身近な食べ物である「パン」を通して見えてくる中世の世界に次第にひきつけられてゆくことでしょう。

 2023年3月から、出版・書店界隈を超えて話題となった書泉限定復刊の『中世への旅 騎士と城』(白水社刊)。300冊の買い切り重版からはじまり、多くのお客さまからの反響を得て、なんと2023年12月に『中世への旅 都市と庶民』『中世への旅 農民戦争と傭兵』の3部作をあわせて30,000冊の販売数を突破しました。
熱いご要望を受け白水社が全国の書店での販売を再開してから、上記の書泉分を入れての総販売数は、43,000冊以上となりました。
書泉のみの展開以降に、全国のお客さまにこの本をお届けできました。
そして、『中世への旅 騎士と城』の大ブレイクから生まれた復刊企画「書泉と、10冊」の第1弾は、白水社刊の『鉄腕ゲッツ行状記』でした。こちらも既に1,000冊以上を販売し、書泉グランデ3階に「中世ヨーロッパコーナー」が常設するきっかけとなりました。

そんな、書泉とご縁の深い白水社の『中世のパン』を、過去の名作復刊企画「書泉と、10冊 第2シーズン」の第1弾として復刊いたします。
選書させて頂いたのは書泉グランデの中世ヨーロッパ・歴史常設コーナー「ヒストリ屋」の担当にして『中世への旅 騎士と城』の復刊に情熱を燃やし続けた、甲冑を着る書店員書泉グランデの大内学。安心して新たな中世への旅をご堪能下さい。

 この本は、文化史の中でもパンとその周辺に特化した本です。『中世への旅』では主にドイツが舞台でしたが、こちらはフランスが舞台です。中世の人々に最も身近な食物であるパン。パンを通して都市と農村の発展、生活や社会背景が詳細に浮かび上がります。
パンにまつわるほとんどすべてが語られており、相場やその流通などをはじめ、創作者が知りたいと思えることは網羅されているのではないでしょうか。巻末の用語集も重宝するはずです!

商品情報

タイトル

『中世のパン(白水Uブックス)』

著者

フランソワーズ・デポルト (著)
見崎恵子 (翻訳)

判型

新書サイズ

ページ数

230ページ

販売価格(税込)

通常版:2,200円
有償特典版:4,400円

発売日

2025年2月上旬予定

特典

コラムペーパー

有償特典

特製パン袋
(素材:ポリエステル大きさ:幅150×600mm)付き

11月15日 12時より予約受付開始!

『書泉と、10冊』『芳林堂書店と、10冊』について

昨今、さまざまなネットサービスで過去に出版され、探しても見つからない数々の本が法外な値段で取引されています。
「欲しい人が払える分の値段を払う」ということは一見、今の世の中の「当たり前」に見えますが、
私たちは「そうではない」と考えます。


ファンの方が熱望するあの名作、私たちも是非お勧めしたいあの名著を
「適切な価格」でお届けすることに私たちは挑戦していきます。

そして、それは私たち“本屋”だけでは実現できません。
著者の方々、出版社のみなさま、ファンのみなさま、など
ご縁のある方と協力しながら、少しずつでもこの挑戦をカタチにしていけると信じています。

この企画を「書泉と、10冊」という名前にしました。
「書泉と、ご縁ある方で世に送り出す10冊」という願いを込めての企画タイトルです。
まずは、10冊。この企画で改めておススメしたい本を2023年8月よりお届けしています。