「中世への旅」シリーズの大ヒットから始まった復刊企画「書泉と、10冊」「芳林堂書店と、10冊」。この企画は、過去に出版された書籍で既に在庫がなく手に入りにくい名作を、株式会社書泉と出版社のみなさま、著者のみなさまに協力いただき重版・復刊してお届けして参りました。ですがまだまだ「皆様に読んで頂きたい」「もう一度、あの本を読者に届けたい」という品切れ重版未定の書籍が数多く眠っているのが実情です。
今回は大日本印刷(DNP)さんの「Re文庫」というプロジェクトとのコラボ企画となります。入手困難な文庫を数量限定で復刊でき企画「Re文庫」は、私たちが気づけなかった魅力的な作品も数多く候補の中にはいっています。ぜひここからスタートして複数の作品を一緒に再度送り出していくことに挑戦したいと思います。
第1弾でご一緒するのは双葉社さんです。雀聖と呼ばれた阿佐田哲也さんの全技術を公開した高等戦術書でもある『Aクラス麻雀』(双葉社)を復刊して販売致します。
この度は復刊企画に選書して頂き、誠に有難うございます。麻雀に没頭し、ただ強くなることを願った学生時代。本書に出会い、麻雀のより深さを知りました。デジタル戦術が全盛の令和の麻雀界でも、阿左田哲也先生の戦術は、読み手を一段上の打ち手にしてくれる、麻雀好き必携の一冊です。ひとりでも多くの方々に本書が届くことを願います。
麻雀の打ち方は、その人の生き様を映すのだな、と思わされた一冊。『麻雀放浪記』が、ただの博打と見なされていた麻雀を文学の域へと高めた名著であるなら、『Aクラス麻雀』は、麻雀を文化として語り継ぐにふさわしい名著といえる。一見するとエッセイのような、技術書のようでありながら、本質的には「勝負事に向き合う姿勢」や「勝負師としての生き方」にまで踏み込んだ、普遍的な思想書です。
私は長年、この本を売り場で紹介してきましたが、しばらく現場を離れている間に品切れ・重版未定に。愕然としていたところ「Re文庫」で復刊の機会をいただき、このたび改めて企画に携わることができました。阿佐田哲也先生の言葉を再び皆さまにお届けできる――その喜びに、今はただ打ち震えております。
「もう一度あの本を読者に届けたい!」、書店員の目利きの力で、名作を再び流通させたいという想いでスタートした「Re文庫」。この度は「書泉と、10冊」とご一緒できて光栄です。選ばれたタイトルは双葉社様の『Aクラス麻雀』阿佐田 哲也 (著)ということで、書泉様のセンスと熱意があふれる選書に感嘆しています。本書は雀聖と呼ばれた著者独自の理論や洞察を、36年の時を経て味わうことができる貴重な1冊です。ぜひ、多くの方に手に取っていただきたいです!
書店自らが“作る”商品として、協力出版社の品切重版未定商品の中から書店員が選んだ「売りたい本」を、限定商品として販売します。DNPが2025年5月から展開する取り組みです。限定商品は「Re文庫」と名付け、“オリジナルブランド”として展開します。
書店員の「この本を読者へ届けたい」という想いを「Re文庫」に込めて、特別な読書体験をお届けできればと願って生まれた企画です。