書泉と、10冊

阿里山森林鉄道

南軽出版局A4変形判(『貝島炭礦鉄道』『北のオールドアメリカン』などと同じ)
本文144ページ+折り込み
台湾の阿里山にシェイ式の蒸気機関車が生き残っているらしい、という情報が伝わってきたのは、1960年代半ばのこと。まだ外国人観光客が自由に訪問できなかった時代の阿里山で「けむりプロ」メンバーが見たものは、ループやスイッチバックを駆使し2200mもの標高差を登っていく、国内では見たこともないスケールの大きな森林鉄道でした。
 素掘りのトンネルや、木製の高いティンバートレッスル。海抜3950mの新高山を遙かに望み、稜線を越えて集材地に向かう2フィート6インチの線路。巨大な丸太を積んだスケルトンカーを牽いて雲海の上を行く列車。そこには、もはや見ることができなかった北米の森林鉄道を想い起こさせる、数々の素晴らしい情景が待ち受けていたのです。
 今回の『阿里山森林鉄道1966-1968』は延べ1ヵ月近くの撮影行で記録された2500枚にのぼる写真の中から厳選された170点に及ぶ写真と、地形イラストや図面などで生きていた阿里山森林鉄道の魅力の全貌を表しています。
 特色あるシェイ式機関車については、米国のアーカイブより提供された原形写真や、かつて日本に入った全機を紹介、その歴史と種類、伝導機構などを解説しています。また、新たに掘り起こされた資料を盛り込み、明治末期に日本人の手によってこのような大規模な森林鉄道が建設された背景、当時としては画期的な集運材技術体系の導入、その発案者などについても、これまで知られていない歴史が解説され新たな知見が得られます。
型番 2560000003435-011
販売価格 3,190円(税290円)
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