書泉と、10冊

帝国と私鉄 朝鮮開発をめぐる総督府と日本資本

特典
ISBN/JAN
9784814005628
著者
林采成
出版社
京都大学出版会
レーベル
発売日
2025/01/10
商品説明
帝国の版図を形成したのは「私鉄」だった。総督府の政策と財閥の思惑。鉄道経営をいかに展開し、いかに帝国を維持しようとしたのか。植民地私鉄事業の全体像を政策と経営の両面から明らかにする。

まえがき
凡例

序 章 植民地朝鮮と私設鉄道
1.朝鮮開発と植民地私鉄
2.政策,沿線,そして事業体からのアプローチ
3.本書の構成

第1章 朝鮮総督府の私鉄政策―帝国のなかの朝鮮私鉄
はじめに
1.私鉄の勃興と制度的基盤の確立
2.私鉄合同の進行と総督府の介入
3.私鉄の国有化と補助のリデザイン
4.私鉄の戦時統制と資材難の深刻化
おわりに

第2章 朝鮮私鉄事業の推計と分析
―朝鮮国有鉄道との比較
1.私鉄会社の設立と鉄道投資
2.私鉄の鉄道輸送と運営方式
3.私鉄の経営収支と利潤率
おわりに

第3章 私鉄統合と朝鮮鉄道株式会社
―国営代行と投資会社
1.私鉄合併と新会社の設立
2.事業再編と要員配置
3.輸送動向と鉄道運営
4.経営分析と収支改善
おわりに

第4章 朝鮮京東鉄道の敷設と経営
―狭軌鉄道の経営難と朝鮮鉄道(株)への売渡
はじめに
1.鉄道会社の設立と経営権の確立
2.水驪線の敷設と運輸営業
3.水仁線の敷設と鉄道運輸体制の再編
4.鉄道会社の経営実態と鉄道業の譲渡
おわりに

第5章 図們鉄道の成立と国有化
―国境鉄道と北鮮ルート
はじめに
1.国境鉄道の構想と図們鉄道の設立
2.資金調達と鉄道投資
3.鉄道輸送と沿線交通の再編
4.図們鉄道の生産性と収益性
5.図們鉄道の国有化と北鮮ルート
おわりに

第6章 北鮮拓殖鉄道と茂山鉄鉱開発
―森林鉄道から鉱山鉄道へ
はじめに
1.朝鮮鉄道咸北線の輸送動態と茂山鉄鉱の開発
2.広軌改良事業の推進と北鮮拓殖鉄道の設立
3.北鮮拓殖鉄道の輸送動態と鉄鉱開発の隘路
4.北鮮拓殖鉄道の経営収支と国有化
おわりに

第7章 三井系价川鉄道の組織変遷と経営動向
―専用鉄道,私設鉄道,国有鉄道
はじめに
1.鉱山鉄道の敷設と一般営業の開始
2.株式会社への組織再編と輸送動向
3.鉄道経営の収支分析と私鉄国有化
おわりに

第8章 日窒の朝鮮電源開発と鉄道事業
―新興・端豊・平北の三鉄道
はじめに
1.赴戦江・長津江開発と新興鉄道
2.朝鮮鉄道会社咸南線の買収と新興鉄道経営
3.虚川江開発と端豊鉄道
4.鴨緑江開発と平北鉄道
おわりに

第9章 朝鮮京南鉄道と沿線開発
―小林一三モデルの植民地化
はじめに
1.会社設立と敷設危機―鴻巣銀行の破綻,経営陣の交代
2.忠南臨港鉄道計画と終端駅の選定問題
3.鉄道輸送と運賃政策,そして鉄道収入
4.事業の多角化と「放漫経営」
―温泉,自動車業,雑業(土地買入)
5.事業別経営成績と政府補助の意義
おわりに

第10章 朝鮮平安鉄道の設立と運営
―臨港鉄道と龍岡温泉
はじめに
1.先行計画と会社設立
2.資材不足と鉄道建設
3.鉄道輸送と龍岡温泉
4.鉄道経営と路線延長
おわりに

第11章 南朝鮮鉄道から南朝鮮興業へ
―国有化と事業転換
はじめに
1.会社設立と資金調達
2.鉄道敷設と人的配置
3.鉄道輸送と海陸連絡
4.鉄道収支と兼業経営
5.鉄道買収と事業転換
おわりに

第12章 京春鉄道の鉄道業と自動車業
―兼業の本業化と挫折
はじめに
1.京春鉄道敷設運動と京春間自動車の運行
2.朝鮮殖産銀行の介入と京春鉄道の設立
3.鉄道路線の敷設と鉄道業の展開
4.自動車業の展開と会社経営分析
おわりに

終 章 帝国日本と植民地私鉄
―日本,台湾,朝鮮,関東州,樺太
1.国営代行
2.投資制約
3.経営成績
4.人的運用
5.育成政策
6.沿線開発
7.戦後再編

あとがき
索引
備考・キーワード
型番 9784814005628-011
販売価格 6,050円(税550円)
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