書泉と、10冊

北海道の鉄道開拓者 鉄道技師・大村卓一の功績

特典
ISBN/JAN
9784425963119
著者
高津俊司
出版社
成山堂書店
レーベル
出版日
2021/09/10
商品説明
北海道の開拓・発展の大きな原動力となった「鉄道」。その鉄道網の拡充に尽力した鉄道技術者の一人である大村卓一の功績と共に北海道鉄道の発展を振り返る。

【はじめに】
2018年9月、北海道開拓使が置かれてから150 年を迎える記念行事が催され、2020年は北海道に鉄道が開業して140年目の節目の年であった。多くの先人たちが厳しい自然と闘い、苦労を重ねて北海道を開拓して産業、経済、文化を発展させてきた。その開拓の大きな原動力となったのが鉄道である。1880年に手宮・札幌間に開業した幌内鉄道は、外国人技術者クロフォードや海外留学組の松本荘一郎によって建設された。その後、平井晴二郎、田邉朔郎、廣井勇などの気鋭の技術者の尽力により北海道内の鉄道網の拡充が進められた。この本で取り上げる大村卓一は、外国人技術者が帰国後に日本人による鉄道網の拡充や改良を進めた明治、大正、戦前の昭和の時代を、北海道の鉄道から出発し、朝鮮半島や大陸を駆け抜けた鉄道技術者である。

第一部では草創期の北海道の鉄道建設のあゆみと大村の業績をたどる。特に大村が入社した北海道炭礦鉄道株式会社(北炭)は、民間会社として鉄道ばかりでなく炭鉱などの多角経営や一貫複合輸送で先駆的な取り組みをした。同社はその後、全国の鉄道とともに国有化される。北炭における、当時の最先端の技術を適用した大村が設計した室蘭と小樽の石炭船積海上高架桟橋について述べる。
第二部では鉄道院での東京勤務時代の大陸出張、朝鮮総督府時代、中国大陸の満洲における足跡をたどる。北海道での鉄道整備や改良の経験や知識を活かして、大陸にて大村が飛翔する時代である。
第三部ではこれらの生涯のバックボーンとなった大村の生い立ちについて、福井での幼年時代、札幌農学校時代、そして満鉄総裁退任後の満洲での敗戦とその翌年の死に至るまでを述べる。
終章では大村の業績のまとめと評価などについて述べる。
これらの大村の業績やあゆみを通じて、北海道や朝鮮半島、満洲における鉄道整備の歴史についても理解が深まるように努めた。
備考
型番 9784425963119-011
販売価格 3,520円(税320円)
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