Livepocket 書泉と、10冊

渦巻の芸術人類学 死と再生のスパイラル: ケルト・縄文から現代アニメまで

特典
ISBN/JAN
9784791775972
著者
鶴岡真弓/著
出版社
青土社
レーベル
出版日
商品説明
いにしえの人々も、現代人も変わらない宿命がある。

私たちは人類史の大河をゆく「生身(なまみ)」の一滴であるということだ。

異質な文化文明や存在同士の交流からこそ新たな生命力が渦巻く。

(本書 あとがきに代えて より)

【目次】

プロローグ ユーロ?アジア文明のパースペクティヴ-「芸術人類学」の方法とダ・ヴィンチの「組紐」

序章 渦巻芸術の誕生-なぜ「渦巻」は表現されてきたのか

1. 自然から芸術へ

2. 文様とシンボルの芸術人類学

3. 「ユーロ?アジア世界」の東西からみる

第I部 生還のスパイラル構造

第1章 グッゲンハイム美術館と西洋「渦巻思想」の遍歴-F・L・ライト、ギリシャ神話、ダンテ、ポー、ヒッチコック

1. グッゲンハイム美術館の体感空間

2. 壁なき「流れ」の発見

3. スパイラルの「降下と上昇」

4. ギリシャ神話とダンテ『神曲』

5. 映画『めまい』と怪奇小説『メエルシュトレエムに呑まれて』

6. ケルト神話とライトの館-受難を超えて

*コラム 西洋「視覚世界」のパラダイム・シフト

第II部 ケルト渦巻の思想-驚異のミクロコスモス

第2章 「トリスケル」の反転-超高速の三つ巴

1. ヨーロッパの南北-視覚芸術の差異

2. 「ラ・テーヌ様式」の美学

3. ケルト三つ巴「トリスケル」

4. 古典とケルト-ベルヌーイの遺言

*コラム 「バタシーの楯」

第3章 再生の炉-冶金術と渦巻文様の始原

1. 「メタル」(金属)から「ヴェラム」(子牛皮紙)へ

2. ユーロ?アジア世界の交流-スキタイとケルト

3. 「炉」からの誕生

特別チャプター 渦巻く幕間 「西方の奇想」-ジョイスと修道士

1. 赤い騎士の予言

2. ウンベルト・エーコと『ケルズの書』の迷宮

3. ジョイスの『フィネガンズ・ウェイク』

第III部 アイリッシュ・ダンスが起こす渦

第4章 『リヴァーダンス』-大飢饉の移民史

1. 奇跡の「リヴァーダンス」

2. アイルランド人の「エグザイル」

第5章 ケルト文様のナショナル・アイデンティティ-「トリスケル」の復活

1. 渦巻・組紐・結び目文様

2. 祖国のアーツ&クラフツ

3. 舞踏の「トリスケル」

*コラム 生と死をみつめた「シャン・ノース」

第IV部 「ケルト・アニメ三部作」とケルティック・スパイラル

アイルランド発のアニメ芸術

第6章 『ブレンダンとケルズの秘密』-『ケルズの書』の受難とデザイン

第7章 『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』-異界と繋がる「万霊節」の巻貝

第8章 『ウルフウォーカー』と狼の精霊-ケルトとアングロ?サクソンの対立を超えて

第V部 縄文と古ヨーロッパの「女神土偶」-「生・死・再生」の渦巻

第9章 「女神」と「母神」-「産む性」を支えた「表現者たち」

1. 「古ヨーロッパ」の考古神話学

2. 縄文文明の「女神」土偶

3. 縄文芸術の渦巻

4. 古ヨーロッパの女神

5. 「エネルゲイア」としての渦巻

*コラム 「産む性」と「考える人」

第10章 宇宙生成論(コスモゴニー)と「母胎」渦巻-死の壺からの再誕生

1. 「身体」と「文様」

2. 「インド?ヨーロッパ語族」文明のパラダイム・シフト

3. 「死からの再生」の器

エピローグ 「禍(わざわい)」を超える「渦(うず)」-「死からの再生」

1. 「象」の由来-曖昧で豊饒な「速記」

2. 「渦」と「禍」と死者の力

あとがきに代えて

参考文献・註・図版資料
備考
型番 9784791775972-011
販売価格 4,840円(税440円)
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