書泉と、10冊

祝祭の京都 大礼・博覧会・祭礼の絵葉書

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まえがきより

京都の街と人は、古いのもを大切にしてきた。代表的なものが神社仏閣に伝わってきた祭礼である。祇園祭は日本三大祭りのひとつに数えられる日本を代表する祭礼となり、また、葵祭は天皇家と結びついた勅祭として千年以上も続けられてきた。この2つに時代祭を加えた京都三大祭が有名ではあるが、ほかにも鞍馬の火祭、壬生狂言など全国から多くの見物客を集める祭礼が京都でいまも守られて、受け継がれている。
 一方で、この街は新しものを取り入れることにも熱心であった。新しい西洋文明のイベントである博覧会を明治維新後、積極的に開催したことはそれほど知られていないが、毎年の京都博覧会の開催があって、ついに1895(明治28)年には関西で初めての第4回内国勧業博覧会が実現している。そして、京都では岡崎などを舞台にして、大正、昭和の大礼時などに大規模な博覧会が行われてきたのである。
 その後、天皇の御世代わりに行われる大礼(即位の礼)は東京に移り、博覧会というイベントも京都から遠ざかっていった。しかし、平成から令和に移る2019年は、再び即位の礼にスポットが当たる年となった。この本では、大正、昭和と京都で行われた大礼(即位の礼)にスポットを当て、さらに祭礼、博覧会という3つをテーマとして、近代における京都の歩みの一端を振り返るものである。東京へ遷都となった後も、意気軒昂だった京都の街。その賑わいぶりを、絵葉書や古写真、絵図などで紹介するのが目的である。既刊の「動く京都」「集う京都」に続く第三弾として、ここに「祝祭の京都」を発刊することにしたのである。
京都絵葉書研究会 発行
型番 2560000025291-011
販売価格 1,650円(税150円)
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