鏡リュウジの魔女と魔法学 (鏡リュウジの占い入門3)
欧米には、魔女、魔術師を名乗る人々がかなりの数いて、市民権を求めて活発な活動を展開しているそうです。日本では、というと、著者は後書きの中で「西洋文化のあらゆるものがいち早く輸入され、自分のものにしてしまうこの日本で、一つだけ、ほとんど普及しなかったものが現代の?魔女?である」と明らかにしています。現代の魔女とは、魔女術とはいったい何か。幼い頃から、関心が深かった著者が、魔女たちを追い、その系譜と魔女のイメージの変遷をたどり、解き明かします。本書は、著者が、現代を生きる魔女夫妻に招待され、魔女の世界を体験する報告から静かに語られます。そして、ロンドンの街角には、魔女を愛好し実践する人々が集う有名な書店があり、交流の場となっており、魔女文化が確立していることをリポートします。神秘に包まれた、知られざる魔女の世界を本書で味わうことができ、同時に、魔女術の秘密に迫ります。ペンタグラム(五芒星)の描き方一つで、嫌な気分を遠ざけたり、会話やプレゼンテーションがうまくいく方法、留守宅を空き巣などから守ってくれる方法などまで、伝授いたします。なお、本書は柏書房より刊行された『ウイッチクラフト(魔女術)―都市魔術の誕生』を加筆・再編集のうえ改題したものです。
はじめに
プロローグ 僕と魔女との出会い
ある夏の、イギリスでのこと
魔女と歌う
瞑想でふたつの世界を歩く
魔女たちのスーパーマーケット
自然を崇拝する術
いまよみがえる魔女の知恵
1 はじまりの魔女
1951年、現代の魔女誕生
魔女たちよ、ここに集え!
魔女はどこからきたのだろうか?
民俗学者と魔女の出会い
魔女は女神だった
最初の秘伝書
1921年『西欧の魔女術』刊行
2 魔法円の内で
魔女の父
魔女はあらゆるところにいた
うけつがれる信仰と活動
『影の書』
魔女の信条(ウィッカン・リード)
魔女ツール
女神信仰
月をひきおろす儀式
ビトウィーン・ザ・ワールズ
魔法円を作る
ペンタグラムのシンボリズム
1940年、戦争をふせぐ魔術
儀式のときの衣服
霊的な祝福をあらわす男女のおこない
サバト――自然と同調させる儀式
古い教えをいまに生かす
魔女術の伝道師
秘密の公開から新異教運動へ
現代の魔女――ブダペストとスターホーク
魔法、教えます!
3 魔法円の外へ
意識の変容、身体性の回復、エコロジーの意識、女性原理の再生
魔法円からの声
まずは自分にむけて、意識の変化を
数占術を使ってウィッチズ・ネームをもとう
ファンタジーにしたしむこと
うちなる宇宙をさぐる3段階のイニシエーション
魔女の体――リラクゼーションと呼吸法
そして意識は大地へむかう
魔女のエコロジー
女神信仰のネットワーク
魔女が陰と陽のバランスをたもつ
エピローグ 古くてあたらしい月の娘たちに
魔女が回復させるもの
自然という女神を支配してきた歴史
成長と自分とのあいだに、意味にみちた橋をかけよう
成長する魔女術――生の意味を回復するために
魔女として生きる強さ
ふたつの世界を行き来する者
【付録】 魔女術ワークショップ
1 リラクゼーション
2 グラウンディング
3 エナジー・エクササイズ
4 パワー・エクササイズ
5 ニル・エクササイズ
6 パス・ワーキング
7 ハーブのマジック
8 魔女のスペル
9 クリスタルの中になにが見える
ウィッチクラフト文献案内
おわりに
型番 |
9784906828197-011 |
販売価格 |
1,320円(税120円)
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購入数 |
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